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明治前期に発展を遂げた漁法で、二艘の船が網の両端を交差させ、網を縛り上げるように引き上げるため「縛網」の名がつきました。鯛は産卵のために海面のすぐ下を群れをなして泳ぎます。鯛の上にのるようにして泳ぐため、海面が盛り上がるようになり、これを「魚島」といいました。産卵期の鯛を漁獲するのにこの「縛網」は最適の方法でしたが、30〜40名という大人数を必要としました。 |
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松山高浜や三津浜、今治大浜や吉海、小部、大洲長浜、伊方串では、鯛を一本釣りで捕獲します。網を使用することができない深いところや潮流の激しい地域で行われます。しかし、一本釣りは、海峡や岩礁地帯で行われ、熟練の技術が必要です。網で獲ると、鯛に傷がついたり、暴れて鮮度が落ちます。しかし、一本釣りは新鮮で丈夫な鯛を市場に送ることができるので、高く売れます。 |
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